パラリンピック、閉幕しましたね


昨夜のパラリンピック閉会式、ご覧になりましたか? 

私は、オリンピックの開会式からパラリンピックの閉会式まで、「こんなにテレビを見たことはないっ!」というほどに、バッチリ観戦・応援し、そして大いに感動しました。

これまで、スポーツ観戦にはほとんど興味がなかった私ですが、どういう心境の変化でしょうか、心惹き付けられる思いで熱心に見続けた約6週間でした。


どの選手もパフォーマーも、本当に素晴らしい! 生命力と躍動感溢れるパフォーマンスに、すっかり魅了されました。


ところで、ざっとGoogle検索したところ、パラリンピック日本人選手のうち(少なくとも)3名の方が、脳梗塞や脳出血の影響で障害を負い、パラリンピック競技を始められたようです。 


お一人お一人の、発病当時から東京2020の大舞台に立つまでの経緯経歴を拝見するにつけ、個々人の精神力はもちろんのこと、一般論として「人の脳の再生力」に驚かされます。


私の母の脳も、きっと再生するに違いない!して欲しい! そう勇気が湧いてくる思いです。

83歳という年なりに、そして認知症の進行と追いかけっこをしつつ・・・ではありますが。


母は一年前、心原性脳梗塞と、その治療薬の副作用による脳出血を連続して患いました。

その後遺症は、全身のあらゆる生理機能・運動機能に及ぶ過酷なもの。 


 一時は、生涯ベッドから出ることができず、意思疎通をすることも不可能になるのか・・・と絶望的になったものです。 


ですが、多くの著書を読み、情報を集めたところ、損傷した脳細胞自体は復活しないものの、残された別の脳細胞がそれに取って代わることで、(訓練によって)失われた機能を補うことができうる、ということを知りました。


希望を持ち続けよう!と自らを奮い立たせ、姉とケアマネさんとも協力し、この1年間できる限りのことをしてきたつもりです。


介護と看護に加え、リハビリにも手厚いホームを探して母を入居させ、AT・OT・ST(リハビリの種類)にマッサージ・・・と、あらゆるリハビリ専門家さんについてもらっています。 


また私にできることとして、ほぼ毎日面会(オンラインも含む)をし、呼びかけ・話しかけ続けています。


母は、脳卒中の後遺症による運動性失語症であり、会話にはなりません。 

見かけ上は、一方的に呼びかけるだけです。 


ですが、娘の声がきっと、母の脳にハートに、しっかりと働きかけているに違いないと信じて、母の心の声を聴き、心の対話をしています。 


残念ながら、今後、車椅子を手放すことは望めないでしょう。

せめて、言語聴覚士さんによる嚥下訓練と発語訓練が功を奏しますように。


パラアスリート達の熱い戦いを見守りながらも、心はやはり、母の元に飛んで行ってしまうのでした。

まごころの対話によるメンタルケア

ご高齢の方を中心に、おひとりおひとり対面で面談。懐かしい話・寂しさや不安・怒りや悲しみ…お気持ちのすべて受け容れます。

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