あれから1年経ちました

昨日今日は、母の生還記念日です。 


昨年の8月31日朝、母は別件で入院中に脳梗塞を起こしました。

医師からの電話で治療の承諾を交わし、姉と私が病院に駆け付けた時には、梗塞を取り除く緊急治療が始まっていました。


医師と面談し、より強い薬を流して血栓を徹底的に溶かすことを提案されましたが、それには脳出血のリスクが伴うとのこと。 

82歳の母の血管は、年相応に脆くなっていることでしょうから。


意識が朦朧としている母を目の前にして、ノーという選択肢はなく、迷わず「よろしくお願いします」と答えました。

すがる思いで。 


そして翌日、説明をする医師の口調は重く、恐れていたことが起きてしまったと。

母は、脳幹出血を起こしていたのでした。


ご存じの通り、脳幹は人の生命維持に重要な自律的諸機能を司る中枢部。 


出血により脳幹に広がった血腫を回収する治療が行われ、一命を取り留めましたが、母はこの2日間に起きた2回の脳卒中によって、突如としてあらゆる身体機能を奪われることになったのです。


こう書きながら、心臓がドキドキ。 

動悸がしています。


悪夢のようなあの時のことが、昨日のように思い出されて。


ですから、昨日と今日は、言葉では言い表せないくらいに辛い日ではあります。


ですが前向きに捉えれば、母は一命を取り留め、今も生きていてくれる。

そう、今日は母の生還記念日なのです。


一年間、よく頑張ったね! 

生きていてくれてありがとう!


母への愛と慈しみを込めて、可憐な白い薔薇40本を花束にして、母に会いに行って来ました。


重篤な障害が残ってしまった母は、全介助を必要とします。

日常的に医療的措置も必要で、自宅で生活することは難しくなり、救急病院を退院すると同時に、介護付き老人ホームに入居したのです。


愛する母のこと、入院するまでの介護のこと、入居後のリハビリの様子など・・・

これから少しずつ綴っていくつもりです。

まごころの対話によるメンタルケア

ご高齢の方を中心に、おひとりおひとり対面で面談。懐かしい話・寂しさや不安・怒りや悲しみ…お気持ちのすべて受け容れます。

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