「聞く」ではなく「聴く」のです
私がさせていただくのは、まずは「聴く」ことです。
ただ耳で聞くこと、英語でいうhearとは異なり、身を入れてまごころを込めて、しっかり「聴く」こと、英語でいえばlistenすることです。
さらにいえば、クライアントから発せられる言葉だけを聴くのではありません。
その方の態度・目付き・表情・しぐさなど、意図するとしないとに関わらず発せられるあらゆる情報をキャッチして、クライアントの心情を読み取り、聴き取ります。
また、自分の殻に閉じこもったように、積極的に話そうとしないお年寄りも多いことでしょう。
問題ありません。お会いしたその時から、心の交流・対話は始まっていますから。
胸のうちに蓄積され凝り固まった感情、言葉にできないモヤモヤした思いなどが、言葉として発せられるまでは時間がかかるもの。
お気持ちが言語化されるよう、さり気なく促しつつ、じっくり気長に待ち続けます。
この忍耐力も、聴いて癒すスペシャリストとして重要な素養だと思っています。
言葉として表出されるまで、非言語的コミュニケーションによって、クライアントの心の声を聴き続けます。
それが、私が意味する「聴く」ことの意味なのです。
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